金曜日の21時にはあれを更新して、土曜日の21時半にはあれを更新して、日曜日にはこれを更新しよう。そんなことを月曜日から木曜日まで考えている。”ばかみたい”なんて決して言いたくないけれど”ばかみたい”だとも言いたい。

結局、私は何になりたかったんだっけ。結局、私は何を見てるんだっけ。結局、私は何が言いたかったんだっけ。

自分に問い合わせみても奥の方にいる私は私に見向きもせず携帯という電卓たたいて、数字ばかりが生き生きと、生きている。『これが今のあんた』だと私のことなんて好きではない誰かにはっきりと言ってほしい。

冷たい指を私に挿し、寝不足な心臓を鳴らしてくれないだろうか。

私は私に在ったはずの僅かな私をこうして表すことで感じることができるのかもしれない。”感じていると思うことができるか もしれない” とも言う。それは残された執着ともいえて愛着にも言い換えられる。もう戻ってこないのに。もうそんなこと分かっているのに。

明日になってもそんなことは随分と分かりきった話で（全員が全員）分かりきっていることなのに。そんな（全員）が私の世界のすべてみたいにみえる私は結局のところばかみたいなんだ。

やっぱり私は携帯という電卓をかたかたとたたき、一日中鳴り届く数字のお知らせになんかに喜びを感じて神様に手を合わせることなんて到底できるような人間ではないと思う。

あぁ良いことが沢山降ってこないかなぁ。

写真　蓮井元彦
モデル・文　白濱イズミ

夏の終わりかけ、少し肌寒い天気だった。
しばらくして一連の写真を振り返ると、その写真にはどこか不思議な雰囲気が漂っていた。

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model : 白濱 イズミ