コロナウィルスの影響で美術大学の卒業制作展などが中止になるのを聞いてとても残念に思ってる
そこでしか見れないものが多いから
その一方で期末試験のない高校生は羽のばしてるだろうなー 赤点あっても進級とか
まー早く収まらないものかと
けっこう海外からの掲載の問い合わせが多くなってきました ロングストーリーを撮り下ろしにこだわってます
興味のある方はメールで連絡ください
一度話しましょう
空中で上へと延びる枝と地中に深く蔓延る根。この真逆の性質は実は共通点であり、互いが互いのパラレルワールドを成しているのかもしれない。これは、金属という素材で植物というモチーフを表現することにもつながる。
Branches that extend upward in the air and roots that spread deep into the ground. The opposite nature is actually a commonality, and they may form a parallel world with each other. It also leads to expressing the motif of plants with the material of metal.
”女子のためのヌード”そして”誰にでも可愛いところがある”をコンセプトに続けているプロジェクト。
あざや、ブラのあと、ほくろやシワも、全部自分の個性としてみんなが愛せるようになったらいいなぁ。
消費されるだけのエロみたいなものじゃなく、自分のための、女子のためのヌード。
The project is based on the concept of “nude for girls” and “everyone has something cute”.
I hope everyone can love bruises, bras, moles and wrinkles as their own personality.
Nudity for girls, not for erotic things just consumed.
ヒトは常に渇いている、
欲ではなくて、渇望だ
叫んで、叫んで、叫んで
でもそんな時でも周囲を気にする
自我を抑制することは単純だが
自我が抑制される環境にいることは難しい
渇望せよ。
Humans are always thirsty,
Not greed, but lust.
Shouting, shouting, shouting
But at such times, I care about my surroundings.
Suppressing the ego is simple,
It is difficult to be in an environment where the ego is suppressed.
Craving.
日本人として生まれて良かった事の一つに、和装がある。
特別な時にしかほとんど着ることのない着物だけど、私の祖母は着物をとても愛していて、着物がいつも身近にあった。
幼い頃、祖母に連れられて横浜のとある反物屋さんに行った時の記憶。
おそらく20代後半くらいの透き通るような白い肌をした女性が、着物の試着をちょうど終える所で、目の覚めるよう刺繍帯を威勢よく外して、一瞬で生成りの肌襦袢一枚になった。
その瞬間がとても艶やかで、色っぽくて、まだ少女だったのに、何故かドキドキが止まらなかった。
私がもしも男だったら、もしくは同性愛者だったらあの時の残像のせいでこの歳になっても和装美女の面影を今でも追い求めていたに違いない。
あの女性の顔は、もうすっかり忘れてしまったけれど、あの後ろ姿のせいで、不謹慎だけどやっぱり私は和装にエロティックさを感じてしまう。
今回はそんな私が昔から憧れてやまない和装美女の登場する珠玉の日本映画たち。
日本文学と、巨匠監督たちのクリエイティビティに芳しい色香を添える、美しき女優さんたちを見て、どうか日本の美を思う存分堪能してほしい。
墨東綺談
公開年:1992年
製作国:日本
監督:新藤兼人
日本の風俗を知り尽くした文豪、永井荷風の日記を基にした美しくも官能的な作品。
障子をバックにした置屋での遊女との性交シーン、白く透き通るような日本女性の美を体現した墨田ユキさんの姿は脳裏に焼きつく。
銀座カフェーで女を口説き、雑司が谷の花街でお気に入りの遊女を楽しむ。
されど自宅では侘しく1人でご飯をお茶碗にのせる。
しかしその1人の寂しさ、切なさが一層女たちを求める情熱と繋がり、彼の筆を走らせる。
肉欲が衰えるにつれ、芸術が衰えるという老いの嘆きは何かを生み出す人誰もがぶつかる壁。
悲しきかな芸術と、欲望は表裏一体なのだ。
家族を持つことを恐れて、孤独を愛する彼らしい一貫した生き方、そして死に様はある意味凛としている。
永井荷風の役がぴったりはまった津川雅彦さん。
あまりにぴったりだったから、この作品が単なる官能映画にならなかったのだろう。
そして墨田ユキさんの透き通るような肌が、日本女性の美を彼女が全て体現している。
是非海外の人にも勧めたい至極の和装エロテック作品。
嗤う伊右衛門
公開年:2003年
製作国:日本
監督:蜷川幸雄
愛おしくて、愛おしくて、私ははついに祟り神のようになってしまった。
あなたが幸せになれなくて、
恨めしい。恨めしい。
運命に導かれた2人の魂は、疑念や嫉妬に満ちたこの世の中ではうまくはまらないことが多い。
惹かれ合うのに、口を開けば卑屈な言葉がこぼれ落ちてしまう。
あと何回生まれ変われば2人はちゃんと結ばれるの?
愛おしいあなたと結ばれるためなら何度死んでも怖くない。
愛する人が狂ってしまったのなら、いっそのこと共に狂ってしまえばいいだけだから。
憎しみに満ちた、怖ろしき四谷怪談に、京極夏彦氏が大胆な解釈を与え蜷川幸雄監督が映像家した大胆なこのラブストーリー。
男に抱かれたことのなかったお岩が、伊右衛門に出会い、はじめて女の喜びを堪能するシーンはとてもエロテックで、今思い出してもドキドキする。
現世で何度も何度とすれ違い、世間に融合できないままに恨めしくこの世を去るのは、悲劇だけど、潔く棺に収まる2人の姿がこの物語のハッピーエンドだと呼ぼうと思う。
美しさと哀しみと
公開年:1965年
製作国:日本
監督:篠田正浩
昨年亡くなられた八千草薫さんの30代半ば頃に主演された川端康成さん原作の作品。
まさか、八千草さんこんな妖艶なラブシーンを演じた過去があったことに驚いた。
しかも、寝込みを襲うのはなんと見目麗しい弟子、けいこ役の加賀まりこさん。
憧れが、いつしか恋に変わり、それでも過去の恋を忘れられない音子(八千草薫)への嫉妬の情念に駆られて耳を噛む。
「痛いわ。」
眉をしかめて身体を捻る音子。
「だって、痛いように噛んだんですもの。」
と、けい子。
ラブシーンまで、どこまでもお上品で、こんな美しい女性同士のラブシーン、今の時代じゃ出会えない。
音子たちの住む京都の枯山水庭園と、それを望むお寺のように縁側の続く和室とその暗闇に置かれる和装の2人の美しさは国宝レベル。
ラストの悲劇はこれらの美が永遠でなくなってしまうことを示唆する。
目をつむっても美しいけい子のたっぷりとしたまつ毛が余韻を残していた。
双生児 GEMINI
公開年:1999年
製作国:日本
監督:塚本晋也
江戸川乱歩はいつも淫靡なエログロの世界と隣り合わせ。
一方、映画監督 塚本晋也の世界もいつもアブノーマルな香りが立ち込めている。
これを観たのはもうずっと昔だけど、まだこの不気味で奇妙な世界は他の日本映画にはなかなかない。
哀しみと憎悪に満ちた絶望的な物語なのに、なぜかわたしの頭の中にへばりつく。
その理由は何と言ってもこの登場人物のアバンギャルドなビジュアルでしょうか。
剃られた眉毛と、切れ長の猫のような目をした本木雅弘さんとりょうさんが
人間なのに、この世のものとは思えない不気味な雪雄とその妻リンの姿で魅了する。
和装エロティックの作品として挙げたもののこの作品で圧倒されるのはりんが着物を脱いで川縁で行水をするシーン。
まるで砂時計のような美しいシルエットのリンの裸の後ろ姿に私が少女の頃に見惚れたあの和服美人の残像と重なった。
芸術品のように美しい、その身体を分厚い生地で幾重にも重ねて、着るもののエロスも、陰謀も全て覆い隠す。
そんな着物が日本の秘めやかな美がより一層欲望を掻き立ててしまうに違いない。
陽炎座
公開年:1981年
製作国:日本
監督:鈴木清順
とんでもなく淫らなのに幽玄的で美しい、巨匠 鈴木清順監督の浪漫3部作の2作目。
和装でのセックスはここまでに芸術的だったと知ってしまった作品でもある。
謎の鬼灯の女、追っても追ってもするりと指の間をすり抜けていくあの着物の女。
どうやら鬼灯は女の魂らしい。
悪戯に鬼灯の実を他の男につけたら、その男と女は離れられなくなる運命となる。
幻か現か、夢うつつの愛の交わりその後に、女の姿は不確かになった。
男が女を無心に追い求めるにつれて、抜け殻のようになっていく。
運命の女はいつだって男の前から突然消えるのなのだ。
艶やかな女の唇から飛び出る鬼灯の実は艶々に濡れていて、ただそれだけなのになんだか観てはいけないものを見せられている気分にさせられた。
誰にも見つからない場所で。2人だけの世界。
In a place no one can find. A world of only two people.
今日も何かを抱えたまま、家に遊びにきた女性達、何を考えて過ごしているのだろう。
What are the thoughts of women who come home to play with something today?
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Chief editor OSAMI YABUTA / Art direction KENTARO SATO
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