トーキョーアナログ vol.025 | Tokyo analog

立ち食い蕎麦屋の細い通路で、多分40代の女性と鉢合わせになった。お互い右に左に右に、3度シンクロしたかのように同じ方向に避けてしまった。とっさに僕はすいませんと言ったが、女性はマスク越しでもわかるくらいの嫌そうな顔をした。なんとなく気分がわるかったけど、こんな時期だから、神経質な人も多いのだろうとこれから食べるたぬき蕎麦に意識を切り替えた。
しきられた狭いブースでそばを食べていると、その仕切りの角の隙間から、斜め向かいで蕎麦を食べている先程の女性が見えた、たぶんこちらには気づいていない。すごい顔して蕎麦を食べてた。相当酷い表情で。
なにが言いたいかって、きっとマスクを外せる時が来た時に、このマスクの時期を油断してると、モテないよって事。

黒澤怜慈

ゆるし

撮影する時、被写体からの接近を……

小塚毅之

またガール 2-1

自転車のワンテーマで撮影……

黒澤怜慈ゆるし

撮影する時、被写体からの接近を感じることがあれば、拒絶を感じる事もある。
時にはそのどちらでもなく許しのようなものを感じることがある。
受容でも拒絶でもない、許しの状態にある被写体に美しさを感じた。

When Reiji Kurosawa shoot, sometimes Reiji Kurosawa feel the approach of the subject, and sometimes Reiji Kurosawa feel the rejection.
Sometimes Reiji Kurosawa feel neither, and sometimes Reiji Kurosawa feel a kind of forgiveness.
Reiji Kurosawa felt the beauty of a subject in a state of forgiveness, neither acceptance nor rejection.

instagram.com/others_012

撮影する時、被写体からの接近を……

小塚毅之またガール 2-1

自転車のワンテーマで撮影。
vol11に続きモデルは伊藤しほ乃

Photographed with a single theme of bicycles.
Continuing from vol.11, the model is Shihono Ito.

Instagram.com/zukkaphoto

Model Shihono Ito

自転車のワンテーマで撮影……

ニーナアール

夏の記憶

去年の夏が、もうどんな暑さっだった……

ろ子

移る

19歳から20歳の一年……

ニーナアール夏の記憶

去年の夏が、もうどんな暑さっだったかも忘れてしまった。
SNSで繋がっていた友達と思えた人との連絡も減り、外での人との関わりも少なくなって、時間が止まって感じた。
でももしかしたらコロナがあってもなくても、あまり変わってなかったかもしれない女性の夏の記憶。
季節が冬から春、春から夏に向かっていけばきっと暑さを思い出す。
強い日差し、夏の湿気。
そしてまた暑い夏が来たとき、同じ彼女はもうそこにはいない。

Nina R have already forgotten how hot last summer was.
Nina R felt like time had stopped as Nina R lost touch with the people Nina R thought were my friends on social networking sites, and Nina R was less and less involved with people outside the house.
Maybe with or without Corona, the memories of a woman’s summer might not have changed much.
As the season turns from winter to spring and then to summer, Nina R am sure Nina R will remember the heat.
Strong sunshine, summer humidity.
And when the hot summer comes again, she is no longer there.