プルートで朝食を
公開年:2005年
製作国:アイルランド/イギリス
監督:ニール・ジョーダン
悲劇の連続なはずなのに、最高にハッピーマインドで愛おしい主人公が幸せな気持ちにさせてくれる作品。
トランスセクシャルな問題に排他的なアイルランドの田舎に住む孤児のパトリック(パティ)が描きなが母を訪ねて三千里@ロンドン。
愛した男は幾人もいたけれど、その思いはいつだって満たされることはなくて、
幸せなんて手を伸ばしてもいつだってスルリと抜けて掴むことはできないけど、振り返れば追いかけてくる月みたいに、パティを諦めさせることはないその力強さに心が動かされてしまう。
パティの頼もしい程のポジティブなパワーは親友であるチャーリーを包み込こんで、2人の奇妙な家族関係がスタートする。
チャーリーが少女の頃描いたひそかな恋心はいつしか深い友情と形を変えて、「もう何も怖くない。」
と言わんばかりに、波乱万丈なんのこれしき、楽しそうにお尻を振って歩くパティの姿に私はもう女としても完敗。