弓削匠

音の視覚的イメージ フォトグラファー編

今回は、前回のレヴューで紹介し特に好きなフォトグラファーMoshe Brakha(モシェ・ブラーカ)の仕事にフォーカスします。

AOR好きの間ではこのデイライトシンクロ具合と余白をみて『このジャケ、モシェっぽいよね?」というのが常套句である。

SILK DEGREES / BOZ SCAGGS 1976

 

前回紹介したネッド・ドヒニーのハードキャンディーよりも有名なAORの大名盤中の名盤。ネッドと同じく子供の頃に初めて見たのだが指をクロスしてるこの手の持ち主はどんな女性なんだろうとよく想像しました。写真を見て想像する余白が美しく表現されているジャケットは、そのまま音を想像する行為に連動されるように思います。

GLOW / AL JARREAU 1976

 

広い声域と独特なスキャットで有名なアル・ジャロウの1976年にリリースされたセカンドアルバム。
このアルバムは9曲中5曲がカバーなのですが、ハイライトは何と言ってもレオン・ラッセルのRainbow In Your Eyesのカバーだろう。
そのほか、スライやジェイムス・テイラーのカバーなども収録されてます。彼はミルウォーキー出身なのでこの写真の街はミルウォーキーなのだろうかと想像してしまします。

THE END OF THE BEGINNING / RICHIE HAVENS 1976

 

アフロアメリカンのフォークシンガーであるリッチー・ヘヴンスはウッドストックでのオープニングアクトでのアグレッシブでフォーキーな演奏が有名だが、このアルバムはかなりAOR的なアルバムでスティーリー・ダンのDo It Againやドゥービー・ブラザースのLong Train Runnnigなどが収録されている。また、このジャケットのロケーションだが、恐らく、出来立て?のハイウェイだと思われる。想像ですが。。。

SEA LEVEL / SEA LEVEL 1977

 

サザンロックの雄、オールマン・ブラザーズ・バンドの解散後、メンバーであるチャック・リーベルを中心に結成されたバンドがシー・レヴェルである。サザンロック出身なので音も南部特有の土臭いロックと思いきや、意外と超爽やかなジャズ、フュージョン系の音でびっくりした記憶がある。歌物が3曲収録されてるのだが、これに関してはサザンロックを匂わせる南部なロックエッセンスが多分に含まれている。ジャケットはというと、何と言っても構図が素晴らしい。何をしてるのかは謎だが何かを信仰してる様なのだろうか?想像が止まらない。

KISSIN’ IN THE CALIFORNIA SUN / KATY MOFFATT 1977

 

15年ほど前に正に『このジャケ、モシェっぽいな』ということでジャケ買いした一枚。音はというと、当時の西海岸で流行っていた SSWのウエストコーストサウンドでキャロル・キングの
Up On The Roofなどもカバーしてます。兎に角、裏ジャケ、インナースリーブ、全ての写真がカリフォルニアのカラッとした空気感を表していて音は普通だけど僕にとっては持っておきたい一枚です。