Mamiko Kikuchi

映画の中の小悪魔たち

小悪魔ちゃんってどんな女の子を思い浮かべますか?
男の子をだまして、意図的に翻弄してしまう小悪魔の女の子なら、この世にたくさん溢れているけれども、わたしの考える小悪魔はちょっと違う。
ただただ自由に、ひたすら無邪気にありのままで生きてるうちに、本人が気がつかないうちに男の子が壊れていってしまう。
そんな女の子がホンモノの小悪魔なんだと思う。
今回紹介するのは、そんな風に自分が小悪魔だなんて全く気がついていないような女の子たちの物語。
こんなのが本当は一番厄介だけど、私が男の子だったら一度くらいは通過してもいいのかも。

キャンディ

公開年:1968年
製作国:アメリカ/フランス/イタリア
監督:クリスチャン マルカン

まるで、男の人たちの妄想を現実にしたような、元祖エロカワな女の子、キャンディ。
大きなおっぱいと、まつ毛ぎっしりの瞳。

まるでバービー人形みたいなキャンディは、で物欲しそうに男の人たちをぼーっと見つめてしまうものだから、ついついみんな勘違いしちゃって彼女のまわりには癖の強い男たちばかりが次々と。

これは小悪魔?というより彼女の場合はほんとに天然のおばかさんなだけかもしれない。

「しかたないわねぇ」ってついついエッチを受け入れちゃう貞操のなさにきっとフェミニストたちは眉をしかめるだろうけど、彼女は男の人の理想の天使。

こんなエッチでかわいい女の子がもっとたくさんいたら、世界はもっと平和なのかな。

月曜日のユカ

公開年:1964年
製作国:日本
監督:中平康

誰とでも寝る。

でもキスはしない。

主人公のユカははとても身持ちがゆるいけれど、なぜか嫌な感じがしない。

それはきっと彼女の行為に計算がないから。

純粋にただ男の人を喜ばせたくて、笑顔が見たくて

お人形のような愛くるしい顔で微笑み、身体を与える。

男の人を喜ばすそのために自分の愛くるしい若い顔や身体が必要で奔放に生き過ぎて

そのことがたったひとつの大切な人を知らない間に傷つけることを知らないまま・・・

おしゃれでポップだけど、ラストで胸の奥がギュッと苦しくなってしまう恋を知らない女の子のお話。

ひなぎく

公開年:1966年
製作国:チェコスロバキア
監督:ヴェラ ヒティロバ

悪いことがしたい。

とっても悪いこと。

真面目くさった大人たちが不快に思ういたずらをかたっぱしから犯してみたい。

と、公開当時にチェコでは発禁になった問題作。

倫理観なんかとっくに崩壊して、人の迷惑なんて何それおいしい?みたいな感覚の2人の女の子たち。

おっさん騙して奢らせたり、ベットのシーツズタズタにしたり、、ため息つくほど悪いことばかりだけど、これは社会のアンチテーゼなのかも。

声あげても聞き入れてもらえなくて、反抗を表現するには壊れながらアピールするしかない。

そんな時代に生きた若者たちの叫びの形が、このはちゃめちゃな彼女たちなのだとしたら・・・彼女たちの奔放さも違ったものに見えてくるかも

500日のサマー

公開年:2010年
製作国:アメリカ
監督:マーク ウェブ

THIS IS NOT A LOVE STORY.IT IS A STORY ABOUT LOVE

と、冒頭に。

甘くてかわいいラブストーリーなんか期待してしまったら怪我してしまう。

突然かわいい子にキスされて流れでエッチして、おしゃれなデートしたら一気に将来のことなんか想像なんかして。

なもう相手は横に居なかったなんてよくあるもの。

恋って、簡単でそこらへんに転がっているようだけど、それをうまく稼動させるのって実に難しい。

片方が突っ走ってしまってもう片方が取り残されたりして歯車崩壊。

いわゆるこれは恋の哲学。

そしてこの物語はみんなが必ず経験する

「運命じゃない恋」

サマーってとっても身勝手だけど、胸に手を当ててみればみんな必ずサマーのように誰かを傷つけたりしてるのかも。

さんかく

公開年:2010年
製作国:日本
監督:吉田恵輔

ここに出てくる小悪魔ちゃんは、主人公でも主人公の彼女でもなくて、「彼女の妹」のこと。

同棲してる彼女の元に突然現れた彼女の妹は、舌ったらずで上目遣いで、妙に可愛らしい。

そして同じ屋根の下で過ごすことに妙に興奮しちゃった主人公がはまったドツボ。

これは厄介だなぁーと、観ているこっちも頭ぽりぽり掻きたくなるほどに妙に色気がある桃ちゃんを演じたのは元AKBの小野恵令奈さん。(当時はまだ中学生)

年甲斐もなく、大の男がまだほんの子供の興味本位の遊びに翻弄されるなんてバカみたいだと思いつつ、これは仕方ないのかもと納得してしまう、日本人の女の子っぽい可愛い小悪魔ちゃんの登場である。