ひとつのトランクと初めての片道航空券を手に、日本の南端・沖縄から上京したのが9年前。仕事にも生活にも慣れ25歳を迎える頃、トーキョーに飲み込まれそうになっていた。ある日いつも通らない道を歩いていると前から歩いてくる人と目が合って、急に名前を呼ばれ顔をちゃんと見るとなんと12、3年ぶりの幼馴染だった。地元を拠点にシーンで注目されているラッパーになっていると、ちょうど前日に知人から聞いたばかりのタイミング。人生って不思議だなぁ。それから彼のおかげでたくさんのラッパーやシンガーの曲と出会い、より音楽が好きになったし、その音楽を通して改めて自分の生き方を見つめることができたし。今ではトーキョーは居場所でもある。その再会で私が出会った曲ずっと大切に聴きたい曲達を紹介しようと思う。
唾奇 -Kikuzato-
再会した彼は「唾奇」に名前が変わっていて、でもこの曲を聴いて彼があの頃と変わってないなぁーと。小学生の頃破天荒だった男の子は愛してるよって言うようになったのには年月を感じるけど、唾奇の言葉は嘘がない。
Awich -Ashes-
ラッパーとして女性として母として
愛の深さ、強さ、偉大さ、美しさを感じれる曲。
MVの和訳も全て彼女自身が手がけたもので、この曲はとくに美しい映像も堪能してほしい。日本語、英語、うちなーぐち(沖縄の方言)を使い分け自由に表現するスタイルは唯一無二です!
CHOUJI -奮闘中-
泡盛:さんぴん 6:4
本当にちょーサイコー。
リリックの言葉選びといい、アウトロのタクシー運転手のおじさんとの会話がとても好き。どこまでもリアルで、音楽はライフスタイルということなんだなぁ。家族に会いたくなる曲。
Leonard -Cali Back part.Ⅱ-
公開年:2001年
クセになる声とフロウが心落ち着くLeonardの曲。
「人も街もかわってくだんだん」
平成が終わる今、出会いも別れもあったなぁ
slimboy -untitled-
サンプリングのメロディが心地よく耳にはいってくる曲。自分らしく生きていくために常に感覚はシンプルでいたい。だからこの曲が好きです。
CHICO CARITO -一陽来復 feat. CHOUJI,唾奇-
3人の一言一言があの時救ってくれたと思う。
地元、沖縄は大好きだけど、今トーキョーで頑張ってる意味を改めて考えさせられた曲でもあり、疲れた時は帰る場所があるんだからって。